文系学生のブログ

日々感じたこと、考えたことをつらつらと書いていきます。

『森田療法』読了!

こんばんは〜

 

岩井寛氏の『森田療法』(講談社、1986年8月)読み終わりました!

非常に読みやすかったです。

 

この本では、不安を「あるがまま」にして、「目的本位」の行動*1をとることが、結果として「とらわれ」から脱却し、「自己実現」*2をすることにつながるとしています。

 

*1 自己実現のために必要な行動。例えば、学校や会社を辞めずに不安で苦しいながらも行ってみる等。

*2 本当にやりたいことをすること。不安がなければやりたいことをすること。

 

筆者も最後は病に冒されながらも、自分のやりたいことをやり通したことがとても心に残りました。

また、この本には多くの患者さんの症例が載っています。患者さんの症状は共感できるものばかりで、自分だけじゃないんだなぁとホッとしながら読み進めることができました。

さらに、見事逃げることなく不安と向き合い自己実現ができるようになったという方の例も書かれています。自分と同じように苦しんでいる人も不安と向き合い自己実現を果たせた! ということが書かれているのが嬉しくて、元気付けられて、涙が出てしまいました。

 

ここで、以前書いた "同窓会に行きたかったけど行かなかった" ことについて思い出しました。

私は、行っても話す人がいないかもしれないのが不安で同窓会を欠席したのですが、これは、話す人がいない(本当に一人もいないわけではない)という不安に「とらわれ」て、同窓会に行って皆の近況を知りたい・話したいという、本当にしたいことができなくなっていた、ということだと分かりました。

冷静に考えてみれば、いくら友だちが少ないといっても、誰も相手をしてくれないということはないと思うので、過度に不安になっていたのだなぁと思います。行けば二次会に参加できたり、最近会っていない友人と話もできたのかもしれないのに、ちょっと惜しいことをしました。

他にも、旅行に行こうと思ってもそこで地震にあったらどうしようとか、自分ではどうにもならない不安のために、本来の自分の希望を我慢することもあるのですが、不安を避けようとするあまり、楽しい経験を逃しているのかと思うとちょっとショックですね…。

これからは、不安にとらわれ過ぎて自分のしたいことを見失わないように気を付けようと思いました。もったいないからね。

あと最近、数年間会っていない後輩に会わないかとお誘いをしました。結構進歩したと思う! ほんと誘うのが苦手なんですよ〜。

 

それと、思ったのですが、苦しいときって孤独だと感じますよね〜。

実際私も、レポート提出が迫っているのに何もせずに休日を過ごした後なんかは、他の子は終わってるよね〜とか、私ばっかり計画的にできないわー、駄目ねーとか思うことも多いのですが、いざ友人と話してみると、これからやると言われることもあって、おお、私だけじゃないんだとちょっと勇気付けられます。安心してる場合じゃないんですけどね! 

また、今治療中の、過度に不安になるという症状も、以前は自分だけなんでこんなに辛いの? と自分だけが苦しいんだと思い込んでいました。しかし、本を読んでみると同じような症状を持つ人が確かにどこかにいるということが分かったし、どこかが痛むことを重大な病気の前触れだ! と思ってしまう症状に関しても、家族に聞くと同じところが痛んだことがあったけど治ったよ〜とか言われて安心したりと、苦しいと意識が自分、自分に集中してしまって、客観的に考えられなくなっていることが分かりました。

自分だけで考え込むと悪い方に考えてしまうので、誰かと話したり、場合によってはお医者さんにかかったりすることは大事だと実感した一ヶ月でした。

 

明日は帰りに本を買ってきます!

楽しみ〜!

では!